2020/10/06 12:56

京都炭山朝倉木工では、無垢の木の家具を製作しています。
家具以外に、我谷盆(わがたぼん)制作もしています。

「我谷盆とは石川県加賀市我谷村という昭和期にダムに水没した山中の集落で作られていたお盆。
ザックリ割られた栗の厚板をノミだけて刳って作った素朴なお盆が
発祥の谷の隣風谷村で森口信一氏により復興し更に全国に輪を拡げ繋がっています。
(京都、川口美術・我谷盆賛DMより)」
(毎年開催されており、出品参加していましたが、コロナの影響で今年はまだ開催未定です。)
「ぽつんと一軒家」で森口さんが取り上げられ、広く知られるようになってきました。
朝倉木工も森口さんに詳しく教えて頂きました。この美しい工芸が
次の世代に繋がっていくといいなと、家具がメインの工房なのですが、地元の木なども使いながら、こうした制作を続けています。

我谷盆は、グリーンウッドワークといって、生木でつくる木工です。
グリーンウッドワークは、木が水分を含んでいて柔らかく削りやすいのが特徴。
(今、世界各地で「さじフェス」(みんなで芝生の上で一日スプーンを手で削って作る会)などのムーブメントが起こっています。)


朝倉木工の他の木のものは、木の含水率を一定まで下げた乾燥した材で制作しています。

我谷盆は、(基本的に栗の)丸太を木目に添って薪割りみたいに割って板をつくります。
そのようにして木目の通り板にした板をへぎ板といって、
へぎ板の自然な表情を活かした作品にしたものと、
その部分を取りさって作品にするものとあります。
あえてのこす、あえて取り去る、
どちらにもそれぞれ魅力があります。

この我谷盆は、へぎ板のうねり部分を外形と縁の高さに残したタイプの作品です。
どの方向から見ても生命力の揺らぎがあり、
ショールームで展示しているうちに、
作家自身、はじめの印象よりどんどん好きになっていった作品。

ケミカルなモノに囲まれた室内に、「自然界の揺らぎ」をもたらしてくれる、
我谷盆は、こんな現代だからこそ再注目されているのでしょう。

どんなに科学が進んでも、人は自然の一部。


樹 種: 栗
サイズ: 約300×190
塗 装: 灰汁(あく:栗の灰の汁。グレーがかった渋い色になります。
作 銘: 朝倉玲奈(ネムノキの花)
価 格: 16,000+税
     我谷盆4種写っている写真の、向かって左から2番目です。
     最後の写真はA4サイズの黒い紙と一緒に撮ったもの。
     軽い仕上がりまで削りました。

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